第47条 審判の任務と権限
47.1
審判は、スコアラーズ・テーブル、チーム・ベンチ、およびそのラインの
すぐ後ろのエリアを含む境界線の内外を問わず、コートの周囲の全ての
場所に於いて、規則に従って判定や決定を下す権限を持つ。
47.2
規則に対する違反(ヴァイオレーションやファウル)が起こった時、
各ピリオドが終了した時、あるいはその他必要と思われる時に、ゲームを
止める時は、審判は笛を鳴らす。
フィールド・ゴールやフリースローが成功した後、あるいはボールがライブに
なった時には、審判は笛を鳴らさない。
47.3
身体接触やヴァイオレーションについて判定する時、審判は、一つ一つの
プレイを規則に照らしてよく見極め、以下の基本的な原則を考慮して
ファウルやヴァイオレーションを宣するか宣せないかを
判断しなければならない。
・規則の精神と目的を理解し、公平にゲームを進行させる。
・ゲームに参加しているプレイヤーの能力やゲーム中の行動に気を配り、
 1ゲームを通してそのゲームにふさわしい判定を示す。
・プレイヤーがどのようなプレイをしようとしているのかを感じ取り、判定と
 ゲームの流れが不釣合いにならないように気をつけ、1ゲームを通して
 適切な判定を示す。
・身体接触を起こしたプレイヤーが有利にもならず相手チームのプレイ
 ヤーも不利になっていないような偶然の身体接触にファウルを宣して、
 不必要にゲームを止めることは避けなければならない。
 アドヴァンテージ(相手に責任のある身体接触が起こっても、プレイ
 ヤーが意図したプレイを続けられる状態)とディスアドヴァンテージ
 (相手に責任のある身体接触によって、プレイヤーが意図したプレイ
 を妨げられた状態)を見極め、1ゲームを通して、相手のプレイを
 妨げた身体接触にだけファウルを宣する。
47.4
審判の1人が負傷またはその他の理由で審判を続けられなくなり、その
のち5分を経過してもその審判が任務を遂行出来ない場合は
ゲームを再開する。
負傷した審判の代わりとなれる審判がいない場合は、相手の審判だけで
ゲーム終了まで任務を遂行する。
代わりの審判の起用については、コミッショナーがいる場合はコミッショ
ナーと協議したのち、相手の審判が決定する。
47.5
審判はそれぞれ独自に判定をくだす権限を持ち、たがいに定められた任務
の範囲内で他の審判が下した判定に対しては、取り消したり異議を唱え
たりする権限はもたない。
47.6
審判の判定や決定は最終的なものであり、抗議したり無視したりすること
は出来ない。
ゲーム中、審判の判定や決定に対して抗議したり無視したりすることは、
テクニカル・ファウルの対象となる。



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