第38条 テクニカル・ファウル

38.1 関係者の行為規範
38.1.1 ゲームの適切な進行のためには、両チームのメンバー(プレイヤー
、交代選手、コーチ、アシスタントコーチ、出場しない選手、チーム関係者)が、
審判、テーブル・オフィシャルズ、コミッショナーに対する、完全で真摯な
協力を必要とする。

38.1.2 両チームは勝利のために全力を尽くさねばならないが、
これはスポーツマンシップとフェアプレイの精神に基づいていなければならない。

38.1.3 このルールの精神とその目標とするものに対して、意図的に、あるいは
くり返し、協力や服従を拒むことは、テクニカル・ファウルだとみなされる。

38.1.4 審判は、意図的ではないことが明らかで、ゲームに影響を与えない、
軽微な違反に対しては、警告を与える、さらには、見逃すことで、
テクニカル・ファウルをチャージしないことを選択できる。
しかし、同様の違反が警告後も繰り返されるときには、テクニカル・ファウルを
チャージする。

38.1.5 ボールがライブになった後にテクニカル・ファウルとなる違反に気付いたときは、
ゲームをストップし、テクニカル・ファウルをチャージする。チャージしたときに
ファウルが起こったのと同様にしてペナルティが課される。
違反が起こってからゲームがストップするまでの間に起こったことは、すべて有効である。

38.2 暴力行為
38.2.1 スポーツマンシップとフェアプレイの精神に反して、暴力行為がゲーム中に起こることもありうるが、
そのような場合は、審判、もしくは必要であれば警備員等の秩序維持を担当する者が、即座に制止しなければならない。

38.2.2 暴力行為が、プレイヤー、控えプレイヤー、出場できないプレイヤー、コーチ、アシスタントコーチ、あるいは
その他のチーム関係者によって、コートやその近くでなされたときは、審判は制止するために必要な措置を講じなければならない。

38.2.3 行き過ぎた攻撃的行為を敵チームやオフィシャルに対して
犯したものは、ディスクオリファイされる。
審判は、競技の運営組織に対して、この暴力事件について報告しなければならない。

38.2.4 秩序維持の担当者は、審判の要請があったときのみコートに入ることができる。
しかし、観客が暴力を振るう明確な意思を持ってコートに侵入したときは、
チームと審判を守るために、秩序維持の担当者は直ちに介入しなければならない。

38.2.5 その他の場所(出入口、通路、ロッカールームなど)は、競技の
運営組織および、秩序維持の担当者により管轄される。

38.2.6 プレイヤー、控えプレイヤー、出場できないプレイヤー、コーチ、
アシスタントコーチ、あるいはその他のチーム関係者の物理的な行為が、ゲームに
必要な道具・設備を破壊する可能性がある場合は、審判はこれを許可してはならない。
審判が、このような行為を見つけたときは、そのチームのコーチに警告を与える。
このような行為が繰り返されるときには、テクニカル・ファウルが行為に
関わった者に即座に与えられる。

38.3 定義
38.3.1 テクニカル・ファウルだと考えられるプレイヤーの行為は、以下のようなものを
含む(これに限定されるわけではないが)
・・ 審判の警告を無視する
・・ 審判、コミッショナー、テーブル・オフィシャルズ、あるいはベンチ管理者に
  対して失礼な態度で触る。
・・ 審判、コミッショナー、テーブル・オフィシャルズ、あるいは相手チームに
  対して失礼な態度で話しかける。
・・ 観客を怒らせる、または、挑発するような言動をする。
・・ 相手チームの人に対して挑発的な行為をする、あるいは、目の前で手を振ることで
  視界をさえぎる。
・・ 肘を必要以上に振り回す
・・ ゴールした後のボールに意図的に触り続たり、スロー・インが始められないように
  することで、ゲームをディレイさせる。
・・ ファウルがあったように見せかけるために転んでみせる
・・ リングに全体重がかかるような形でぶら下がる。ただし、ダンクをした瞬間に
  リングを掴んだだけ、あるいは、自分や他のプレイヤーの怪我を避けようとした
  だけだと審判が判断したときは、例外となる。
・・ 最後のあるいは唯一のフリー・スローに対して、ゴールテンディングをする。
  この場合は、1点が攻撃側チームに与えられ、守備側チームに
  テクニカル・ファウルのペナルティが課される。

38.3.2 控えプレイヤー、出場できないプレイヤー、コーチ、アシスタントコーチ、
あるいは その他のチーム関係者が、審判、コミッショナー、テーブル・オフィシャルズ、
あるいは相手チームに対して失礼な態度で話しかける、あるいは、触る、
または、進行や運営に対する違反は、テクニカル・ファウルとなる。

38.3.3 以下の場合には、コーチはディスクオリファイされる。
  ・・ 自分のスポーツマンらしくない行為によって2つの'C'テクニカル・ファウルが
    記録されたとき。
  ・・ 自分とベンチを含めて3つのテクニカル・ファウルが記録されたときで、
    3つのテクニカル・ファウル は、すべてベンチによる'B'あるいは、
    一つがコーチ自身による'C'である場合。

38.3.4 コーチが、条文38.3.3により退場となったときには、そのテクニカル・ファウルの
ペナルティのみが課され、その他のディスクオリファイ関連の追加のペナルティは
課されない。

38.4 ペナルティ
38.4.1 テクニカル・ファウルが犯されたとき
・・ ファウルが選手によるものであるときは、その選手にファウルが記録され、
  チーム・ファウルとしてもカウントされる。
・・ コーチ('C')、アシスタントコーチ('B')、交代選手('B')、
  出場できないプレイヤー('B')、あるいは、チーム関係者('B')による
  ファールの場合は、コーチのファールが記録され、チーム・ファウルとしては
  カウントされない。

38.4.2 相手チームに対して2本のフリースローが与えられる。その後、
ゲームを以下のように再開する。
・・ コート中央の、記録席の反対側からのスローイン
・・ 第一ピリオドを開始する場合は、センター・サークルでのジャンプ・ボール



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