第36条 アンスポーツマンライク・ファウル
36.1 定義
36.1.1 アンスポーツマンライク・ファウル(スポーツマンらしくないファウル)とは、
ルールの精神や趣旨にのっとってなされるボールに対して直接プレイしようとする
正当な行為、とは認められないと審判が判断するような、プレイヤーの
他プレイヤーとの接触である。

36.1.2 審判は、アンスポーツマンライク・ファウルの解釈を一貫したものにし、
ゲーム中に変えてはならない、また、ファウルかどうかの判断は、プレイヤーの
行為のみに基づいて判断しなければならない。

36.1.3 行為がスポーツマンらしくないかについての判断には、次の原則が適用される:
・・ もしプレイヤーがボールに対してプレイしようとする努力を全くせず、接触が
  起きたときには、アンスポーツマンライク・ファウルとなる。
・・ もしプレイヤーがボールに対してプレイしようとしたのだが、これが、不必要な
  接触を起こしたとき(ハードなファウルとなったとき)は、
  アンスポーツマンライク・ファウルとなる。
・・ もしプレイヤーが、相手プレイヤーとバスケットの間に他のプレイヤーが
  いない状態で、ファスト・ブレイクを止めようとして、背後や側部から
  相手プレイヤーと接触したときには、アンスポーツマンライク・ファウルとなる。
・・ もしプレイヤーが、ボールに対してプレイしようとする正当な行動(ノーマル・プレイ)
  をとろうとして、ファウルしてしまった場合には、アンスポーツマンライク・ファウルは
  適用されない。

36.2 ペナルティ
36.2.1 アンスポーツマンライク・ファウルが、ファウルを犯したプレイヤーに記録される。
36.2.2 ファウルされたプレイヤーにフリー・スローが与えられ、その後以下のように
ゲームを再開する。
・・ コート中央の、記録席の反対側からのスローイン
・・ 第一ピリオドを開始する場合は、センター・サークルでのジャンプ・ボール

与えられるフリー・スローの本数は以下のとおり
・・ シュート中でないプレイヤーがファウルされた場合は2本のフリー・スロー
・・ シュート中のプレイヤーがファウルされ、シュートが成功した場合は、その得点が
  加えられ、その他に1本のフリー・スロー
・・ シュート中のプレイヤーがファウルされ、シュートが失敗した場合は、2本あるいは
  3本のフリー・スロー

36.2.3 二度のアンスポーツマンライク・ファウルを犯したプレイヤーは、ゲームから
ディスクオリファイ(退場)させられる。

36.2.4 上記の条文36.2.3に基づき二度のアンスポーツマンライク・ファウルにより
ディスクオリファイされたプレイヤーは、このアンスポーツマンライク・ファウルの
ペナルティのみが課され、その他のディスクオリファイ関連の追加のペナルティは
課されない。



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