第25条 トラヴェリング
25.1 定義
25.1.1
トラヴェリングとは、コート上でライブのボールを持ったプレイヤーが、いかなる方向に
向かっても、片足または両足を、この条に定められた規定の範囲を
超える移動、動作を行ってしまった場合のヴァイオレーションである。
25.1.2
ピヴォットとはリーガルな移動、動作で、コート上でライブのボールを持ったプレイヤーが
ピヴォット・フットと呼ばれる片足どちらかを床の一点に接地した状態で
ピヴォット・フットでないもう片一方の足を任意の方向へ何度でも踏み出す動作を指す。
25.2 ルール
※25.2に参照されるルール
「動きながら片足を床に着けボールをキャッチするか若しくはドリブルを終了した場合
次に床に触れた片足若しくは両足が”ステップ1”であるとともにピヴォット・フットとなる。」
25.2.1 コート上でライブのボールをキャッチしたプレイヤーのピヴォット・フットの
確立の仕方
・・両足を床に着け、立っている状態の場合
-片足を床から離した瞬間、もう片一方の足がピヴォット・フットになる。
-ドリブルを開始する場合には、片手から若しくは両手からボールが離れるまでは
ピヴォット・フットを床から離してはならない。
-パスかフィールド・ゴールの為のシュートを行う場合にはピヴォット・フットを
床から離して踏み切ってジャンプしてパスかフィールド・ゴールの
為のシュ−トを行ってもよいが、その後、再度片足か両足ともにが
床に着く前にボールを離さなくてはならない。
・・プログレッシング(進行状況)の間にボールをキャッチしたプレイヤー、
若しくはプログレッシング(進行状況)の間にドリブルを終了したプレイヤーは
止まる若しくはパスを行う若しくはシュートを行う為に
2ステップを取る事が出来る。
-ボールを受け取った場合、プレイヤーはドリブルを開始するために
第2ステップの前にボールを離さなければならない。
-第1ステップはボールコントロールを獲得した後、片足若しくは両足が
床に触れた時に起こる。
-第2ステップは第1ステップ後、もう方一方の足が床に触るか若しくは両足が同時に
床に触れた時に起こる。
-第1ステップで止まるプレイヤーが両足が床に着いている場合若しくは
両足が床に同時に触れた場合、プレイヤーはどちらの足をピヴォット・フットとしても良い。
その後プレイヤーが両足でジャンプした場合、片足若しくは両足が床に着く前に
ボールを離さなくてなならない。
-プレイヤーが片足で着地した場合、着地したその足を使用する事に拠ってのみのピヴォットをしても良い。
-プライヤーが第1ステップの片足でジャンプした場合そのプレイヤーはその後、第2ステップとして
両足同時で床に着地しても良い。この場合に於いてプレイヤーはどちらの足も
ピヴォット・フットとすることは出来ない。そこから片足若しくは両足を床から離した場合
片足若しくは両足が再び床に着く前にボールを離さなければならない。
-両足が床から離れたプレイヤーが両足を同時に床に着地させた場合、片足が床から離れた瞬間
もう片一方の足がピヴォット・フットとなる。
-プレイヤーはボールコントロールを獲得した後、同一の足若しくは両足を
連続的に床に触れさせてはならない。
25.2.2 プレイヤーが床に倒れること、横たわること、座り込むことに関する規定
プレイヤーがボールを持ったまま床に倒れたり、滑ったりすること、横たわったり、
座り込みながらボールを獲得することはヴァイオレーションではない。
その後、プレイヤーがボールを持ったまま転がったり、立ち上がったりしようとすることは
ヴァイオレーションである。
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